北海道教育大四年生の蘇武鷹飛(そぶたかと)さんによる中東・東南アジアの写真展を行いました。
題は、「アッサラーム・アライコム : 人は皆、旅してる」

 以下※印のコラムは蘇武さんの冊子「アッサラーム・アライコム」より抜粋した ものです。

※「パレスチナ問題」

 今回の旅の目的は、パレスチナの問題を自分の目で見ることだった。
高校2年生の時に知ったこの国の問題。
さまざまな方の支えによって、ようやく現地を訪れることができた。
私はパレスチナ問題を自分の五感で感じることができた。
そして、パレスチナ問題でけでなく、多くの問題を自分なりに考えることができたのである。

 中東の旅は、本当に考えさせられる旅となった。
アジアの旅は楽しかったという満足感で帰国した。
しかし今回の旅は、帰国しても考えさせられることが多く残っている。
課題はまだ山積みになっている。
私はそれを教師になるまでに徹底的に調べていきたい。







※「 差別 」

 差別は良くない。
それは誰だって知っている。
その良くない理由を私は実際に体験して理解することが出来た。
その日々は約3日間と短かったが宿から外へ出るのが怖かった。そして苦しかった。
最初は怒りと悲しみの感情の繰り返しだった。
物を買おうと思ったら売ってもらえず、追い払われた。
街を歩けば指をさして笑われた。囲まれたりもした。

 しかし、よく考えると光栄だった。
これで将来教師になった時、差別が良くないということを、子ども達に伝えられると思った。
苦しいことに変わりはないが、そう考えると耐えられた。
アラブの旅では、差別や偏見は尽きなかった。
そのおかげで自分を鍛える機会になって最終的に良かったと私は考えている。

 争いが絶えない中東、パレスチナへ行くことを許可してくれた、家族・大切な人、
いつも迷惑をかけている油川教授・尾関準教授に深く感謝しております。
 まだ製作段階のため誤字脱字多くなっております。
改善していきますので、お許しください。

2008.07.08. 蘇武鷹飛

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